S-House

都内にたつ個人住宅兼小さな工場のリノベーションを行なった。オーナーは高齢になり、工場をたたむこととし、それに伴い住宅を拡大すること、小さく区切った部屋でなく誰がどこで何をしているのかが感じられるような空間性、そして空間の広がりが求められた。そこで私たちは1階の玄関および階段室を除いたすべてを一体空間として作り替え、リビング、ダイニングを一体の空間としたのち、天井と床に同じフローリングを用いた。それも、床は45度方向のナナメに向けて、そして天井はマイナス45度方向のナナメに向けて置き、天井と床のねじれをつくった。そうすることで、空間が対角線方向へと広がって行く効果が得られ、小さいながらも開放的な空間を実現させている。

場所東京都杉並区
主要用途個人住宅兼工場
延床面積120sqm
施主個人
設計期間2011年11月-2012年5月
状態竣工
協働OUVI_inc
照明デザインぼんぼり
写真山田新治郎